平成27年8月に出た文科省の「不登校に関する調査研究協力者会議」の中間報告を読み返している。
不登校児童生徒を支援する機関である教育支援センターは,全国で平成5年372箇所、平成18年1164箇所、平成25年1286箇所であり、利用状況平成5年8.0%、平成18年13.0%、平成25年12.0%となっている。
不登校問題で一番問題なのは、公的機関、フリースクール等の民間教育施設、相談施設に児童生徒及び保護者が行かないことである。それは、怠けているのではなく、不安や緊張して行けない心理的な問題もあるが、行く魅力がない、行っても、話を聞くだけで何の回答も得られないと利用者の不満を良く耳にする。
不登校の児童生徒らの多くが様々な問題を抱え、外出できないのが本質的な問題である。
そこをどう解決するか?
文科省は、今後はアウトリーチの手法を用いて、受け身ではなく、出向く支援になるという。でも、はたして上手くいくか少々疑問である。
なぜなら、タイプ別に考え、最近急増している「無気力型」には、達成感や充実感を繰り返し味あうことで自己有用感・自己肯定感を上昇させ、登校につなげるとしているが、はたして、めんどうくさい・かったるい人が、その土俵にのるか、限りなくゼロに近い。
「遊び・非行型」には、決まり事を守らせるき然とした教育的な指導というが、背景に、親のネグレクト、虐待、生活困窮、いじめがあることも多く、その辛さを体験している子ども達には通用しない、一昔前の手法である。
生活リズムの乱れた子の多くが、親の仕事が9時から5時の仕事ではなく、親と夕食を一緒に食べれない子が、寂しさのあまりネットゲーム依存になることも多いからそう簡単にはいかない。
いずれにせよ、不登校の子ども達の心理を充分に理解しない表面的な対応といえる。
また、無関心は親だけでない、教育支援センターの設置状況は730箇所の自治体(全体の約40%)が設けてない。
まだまだ、不登校に対する理解が進んでない。
不登校はやがてひきこもりになり深刻な社会問題に発展する。

